第4回 自主勉強会(2回目のオンライン開催)

2回目のオンライン勉強会!


コロナ禍で対面式の勉強会を実施するのが難しい状況を打開しようと、前回からMicrosoft Teamsを使ってオンラインで開催しています。会としては4回目、オンラインでは2回目の勉強会を実施することができました。オンライン勉強会の強みを生かして、今回も北は山形県、南は香川県からと西宮市や尼崎市だけでなく他府県からもご参加いただきました。ありがとうございました。

日時:2020年10月31日(土)10時~11時半

場所:オンライン(Microsoft Teamsを使って)

主題:「自分の命を自分で守る」ための地図活用型防災教育

―図上避難訓練「DIG&クロスロード ディクロ」―

参加:65名

4回目の勉強会では、共同代表の曽川剛志考案の図上避難訓練「DIG&クロスロード ディクロ」をオンライン上で体験し、地図活用型防災教育について学びました。地図を使えば、従来実施が難しいとされている自宅からの避難訓練や避難中の様々なトラブルが起きても「避難できるか」試すことができます。

 ディクロでは、南海トラフ巨大地震後の津波から避難する想定ゲームを行いました。時間の経過と共に火災や渋滞が発生し、その情報を地図に書き込みながら地図上で避難訓練(DIG)しました。



また、災害時に意思決定を迫られるような問いに答えながら地図上で避難すること(クロスロード)で、実際の避難行動を想起し、その難しさに気づくしかけが組み込まれていました。


 会の終盤には、参加していただいた防災教育の専門家の方々にご助言をいただきました。



 実際自分が体験してみて、自分自身を地図上で俯瞰しつつ、避難先やジレンマに陥った状況で考えるというのがとてもいいと思いました。身近な地域の地図で行えば、よりリアリティに感じ、家庭や地域での教材になると思いました。汎用性のある教材にするために、ハザードマップや身近にある地図で活用する方法や、探究的な学習にも活用できると感じました。文部科学省総合教育政策局 安全教育調査官 森本晋也様

 


 他にも香川大学・松本秀應様、防災教育学会会長・諏訪清二様、兵庫県立大学・青田良介様、山形大学・村山良之様にご助言いただきました。ありがとうございました。

西宮・尼崎の防災教育を考える会

西宮・尼崎の防災教育を考える会は、令和元年8月に発足した自主勉強会です。兵庫県の西宮市も尼崎市も南海トラフ巨大地震による津波被害、台風等による河川氾濫による被害が想定されている地域です。「来るべき災害から、子どもたちの命を守りたい。」という現場の思いに呼応して会を立ち上げました。特に、教師がいない場面で、子どもたちが主体的に避難行動をとれるようにしていくための教材の共有を会の目的としています。